日々の疲労感に体が慣れたのは良いのですが、それでもその慣れを超越する疲労感に襲われることが稀にあります。そうなってしまいますと、皆さんにも経験があるやも知れませんが、人と会話をすることさえ億劫になってしまいます。加えて言うなれば、考え事をすることさえ、体が本能的に拒むわけでありまして。
つまりは、半ば放心状態の、もっと言うと、脱け殻のような状態の私が出来上がるわけであります。このような状態で、満員電車に乗ると、吊り革すら掴む気力も無く、揺れに体を任せてしまうわけでありまして。結果、人の背中を頼りに辛うじて立っているような絵になるわけです。
そんな折、背中を借りていたサラリーマンが、余りの体の預け具合に腹を立てたのか絶妙なタイミングで体をズラしまして。あわや転倒しかねない事態を招いてしました。まあ、直ぐ様他の人の背中を借りた私ではありますが。
要は、あまり人を信じるなってことですよ。東京の人は冷たい。さようなら。